更新日:2014/12/2 カテゴリー:お題 前の記事/次の記事 朝から映画、買い物、久々に解放感のある休日だった。夕方まで話に花を咲かせた。彼女も楽しそうで嬉しかった。 クリスマスにはまだ早いけれど、イルミネーションの輝く街中はとても綺麗だった。 ビルの庭の木々はカラフルな電飾に彩られ、陽の落ちた街を鮮やかに照らしていた。 特別に見に来たものでも無いけれど、イルミネーションに見とれる彼女の横顔はいつにも増して綺麗に思えた。 いたずら心が芽生えたけれど、怖気付いてやめた。嫌われるのが怖かった。 もともと格別に仲が良いわけでもなかった。何故か自然と二人で過ごすようになった。 今では一番の親友と胸を張って言える。それを本人に言う気はない。それはなんだか違う気がする。 急に名前を呼ばれた。もちろん声の主は彼女。写真を撮りたいと言ってきた。断る理由も無かった。 携帯で数枚写真を撮った。後で送ってくれるよう頼むと、もちろんと快諾してくれた。 なんだか、この写真が一生の思い出になる気がした。親友との大切な時間の証に。 またしばらくイルミネーションを眺めていると、急に寒くなってきた。 彼女は、あそこの椅子で何か温かいものでも飲もう、と提案してくれた。 自動販売機で買った紅茶は、持つと熱い位で、なんだか飲むのが勿体なく思えた。 突然、彼女が手を握ってきた。どうかしたのか聞くと、ただ暖かそうだから、と言ってきた。 静かな時間が流れた。二人だけ、周りの喧騒から切り離された気がした。 居心地の悪さは感じなかった。彼女の手の温もりが伝わってきた。 不意に彼女の手に力が入ったのが分かった。彼女の方を向くと、視線がぶつかった。 彼女が口を開いた。続く言葉は、想像もつかないことだった。 彼女は私に愛の告白を終えると、どうかなと聞いてきた。 眠気に任せて勢いで言っちゃった。そう笑っていた。 彼女は一番の親友だった。それをあえて言葉にしなかった理由。今分かった。 いたずら心の正体だとか、自分の心の中のもやもやが晴れた気がした。 せっかくだから、いたずらしちゃおうと思い、彼女の横顔に唇を付けた。 たった一秒でも、自分なりの返事だった。 イルミネーションを背景に笑う二人。その写真は、恋人との大切な時間の証になった。 キミヨル。とかの創作系サイトに憧れて小説っぽくしてみました。読みにくくてごめんなさい。 恋愛小説な感じ。百合小説を意識したけど一般的な恋愛小説としても読めるようぼかしたつもり。 セカンド要素はあれです。一秒の所です。 はじめはもうちょっと暗くなりそうだったけど明るく終わったね。良かった。 いつか練習して百合小説沢山書きたい。同人誌までは出せなくても。 |